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ティエンは 和やかに食事をする一組の男女の後ろに立ち歯ぎしりをした。サユリは顔を上げて振り返った。背後の歯の音に気づいたかのようだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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歯軋り・歯を食いしばる
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前後の文章を含んだ引用
......。そして、そのために肉をサーヴしてやる自分。おれはあくまで、この女の前で給仕でしかないのだ。あの小さく見える口の奥行きがどれほど深いかちゃんと知っているのに。 ティエンは和やかに食事をする一組の男女の後ろに立ち歯ぎしりをした。サユリは顔を上げて振り返った。背後の歯の音に気づいたかのようだった。 ティエンは憎しみを込めてサユリを見た。何故、彼がその時、そんな感情を持ったか彼自身にも解らなかった。彼は、身動きもせずに彼女をただ見ていた。 サユリは、といえ......
単語の意味
和やか(なごやか)
和やか・・・気持ちがやわらいでいるさま。おだやか。
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口もとは小粒の歯が揃っているけれど、揃いすぎて入歯を証明しているようなもの
幸田文 / 流れる amazon
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無関心を顔に装って
梶井基次郎 / 冬の日
薫の弱い消極的な諦 めが、むしろ悲壮 に炎天下 で薫の顔を蒼 く白ました。
岡本かの子 / 渾沌未分
地の底の地獄の門まで墜落してゆきたいようなやぶれかぶれな気持ち
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