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彼女の淡いブルーのカーディガンが勤めがえりの人々の群れの中に吸いこまれるように消えてしまい、もう二度と戻ってこないのを見届けて
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:49% 作品を確認(amazon)
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立ち去る
遠くに見える・遠ざかる
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前後の文章を含んだ引用
......ったが、彼女は今から婚約者と約束があるのだと言った。「じゃあこの次にしよう」と僕は言った。「うん、楽しみにしてるわ」と笠原メイは言った。 そして我々は別れた。 彼女の淡いブルーのカーディガンが勤めがえりの人々の群れの中に吸いこまれるように消えてしまい、もう二度と戻ってこないのを見届けてから、僕は上着のポケットに手をつっこんだまま適当な方向に歩きはじめた。 笠原メイがいなくなってしまうと、僕の体は再びあのつぎめひとつないのっぺりとした灰色の雲の......
単語の意味
淡い(あわい)
淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。
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(海外で道を案内してくれた老人が何も言わずに去っていく)そして握手の手を差し出す暇もつくる(人名)に与えず、さっさと車を降り、大股に歩き出した。後ろも振り返らなかった。冥界への道筋を既に死者に教えた死神のように。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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来た方を見ると路 は一すぢずうっと細くついて人も馬ももう丘のかげになって見えませんでした。
宮沢賢治 / ひかりの素足
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猫みたいにテラスの網戸をガリガリと引っかきながら
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(泣く)ゴム毬(まり)を押し潰したような、ぐすっという音とともに肩を波打たせる
里見 トン / 極楽とんぼ―他一篇 amazon
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