TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夜のしじま(静けさ)
夜道はなにごともなく静まりかえっていて、まるでなにごとも変わりなく一日が眠りにつくように思えた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夜のしじま(静けさ)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......。」「そうかなあ、まずいなあ。」「ガムでもかんでごまかしな。」 私はバッグに入っていたガムや飴をみんなあげた。アルミの包み紙をかさかさと開ける音が闇に響いた。 夜道はなにごともなく静まりかえっていて、まるでなにごとも変わりなく一日が眠りにつくように思えた。 しかし、そんなよい気分、何かをすっかり終えて帰る道すがら、何をしてたんだっけ今日は、と思うともなく思うたびふと純子さんの顔がよぎる。そうするととたんにすごく痛......
ここに意味を表示
夜のしじま(静けさ)の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
車を発進させました。灯りのともった家はありません。車のエンジン音もしんと漂う夜の空気に飲み込まれていくようです。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
川の水音の他には何も聞こえなかった。町全体が眠り込んでしまったようだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
周りは、本当に静まり返っていた。藍色の景色。風が、僕の髪をなびかせ、背の低い雑草を揺する。静けさに聞き惚れそうになる。きっと、月が落ちてきたとしても、コインが回るような音が出るくらいだろう。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
夜が深くなっていた。ふくろうが鳴くわけでも、コオロギが羽根を擦る音が鳴るわけでもなく、島中がただ単純に呼吸を抑えていくようだった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
午後の空はいく分夕べのかげりを帯びていたが、やはり無気味なほど蒼かった。
阿刀田 高 / 蒼空「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
サーモンピンクの細い光りの帯が氷原を染める
三浦綾子 / 続氷点 amazon
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ