(念願のピアノ)部屋の真ん中には深いワイン色のグランドピアノが置かれていた。ピアノは堂々として、つやつやと光を放っている。その姿は、いろんな不安や疑問を、ひとまず忘れさせてくれる力があった。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 ページ位置:47% 作品を確認(amazon)
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ピアノ・鍵盤楽器
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前後の文章を含んだ引用
......あった。「ここにピアノを置いてあるんだ」 泉ヶ原さんはそう言いながら、ドアを開けた。「防音設備をしてあるから、優子ちゃん、自由に弾いていいよ。好きな時間にね」 部屋の真ん中には深いワイン色のグランドピアノが置かれていた。ピアノは堂々として、つやつやと光を放っている。その姿は、いろんな不安や疑問を、ひとまず忘れさせてくれる力があった。「うわあ……」 私が歓声を上げると、「弾いてみる?」 と泉ヶ原さんはピアノのふたを開けてくれた。「何も弾けないんだけど」 私はそう言いながらも、そっと鍵盤に触れ......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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電子ピアノとピアノの鍵盤とはまるで違って、いつものように弾いていては指が上滑りしそうになる。「ひとつの朝」は転調が多く、曲調が何度も変わる曲だけど、正確に鍵盤を押すことに必死になってしまい、感情の切り替えまで気が回らない。何より電子ピアノの軽いタッチに慣れているせいで鍵盤が深く押せず、弱くなってしまった音がいくつかあった。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
(フェルトでできたピアノの)ハンマーがまるでキタコブシの蕾のように揃って
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
(ピアノ)緑川は、『ラウンド・ミッドナイト』をためらいがちに弾き始めた。最初のうち、まるで谷川に足を入れて流れの速さや足場を探る人のように、ひとつひとつの和音を彼は丁寧に用心深く弾いた。テーマが終わり、長いアドリブがそれに続いた。時間が経つにつれ、彼の指は水に馴染んだ魚のように、より敏捷に闊達に動き始めた。左手が右手を鼓舞し、右手が左手を刺激した。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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