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僕の頭が混乱してくるとよくシャツにアイロンをかける。昔からずっとそうなのだ。《…略…》アイロンのスイッチを切り、アイロン台と一緒に押入れの中にしまってしまうと、僕の頭はいくぶんすっきりとしたようだった。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:9% 作品を確認(amazon)
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爽快・すっきり・清々しい気分
混乱・訳が分からない・理解できない
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前後の文章を含んだ引用
......ィーのアルデンテみたいに……。 そんなことをぼんやりと考えていると小説の筋がわからなくなってきたので、僕は軽い体操をしてからシャツにアイロンをかけることにした。僕の頭が混乱してくるとよくシャツにアイロンをかける。昔からずっとそうなのだ。 僕がシャツにアイロンをかける工程はぜんぶで十二にわかれている。それは 襟にはじまって 左袖・カフで終る。その順番が狂うことはまったくない。僕はひとつひとつ番号......<中略>......はスチーム・アイロンの蒸気音とコットンが熱せられる独得の匂いを楽しみながら、三枚のシャツにアイロンをかけ、しわのないことを確認してからタンスにハンガーで吊した。アイロンのスイッチを切り、アイロン台と一緒に押入れの中にしまってしまうと、僕の頭はいくぶんすっきりとしたようだった。 水を飲みたくなって台所に行こうとしたところで、また電話のベルが鳴った。やれやれ、と僕は思った。そしてそのまま台所に行こうか居間に戻ろうか少し迷ってから、やはり......
単語の意味
幾分(いくぶん)
幾分・・・全体のうちの一部。ちょっと。少しだけ。
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爽快・すっきり・清々しい気分の表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
もう眠くないようなはっきりした顔
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
まるで鳩がパタパタと飛び立つようにすがすがしい
林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
道端で見る、お地蔵さんのような、すっきりしたきれいな表情
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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混乱・訳が分からない・理解できないの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
頭の中を掻きまわさ
夢野久作 / あやかしの鼓
考えれば考えるほど一切がこんがらがって来て、推測すればする程不可解に縺 れ乱れて来る
夢野久作 / ドグラ・マグラ
考えがまとまらない。いま自分がなにをしているのか、どうしてこうなったのか、ウイスキーとおにぎりはどこにいったのか、筋道を立てる前に言葉がばらばらになってしまう。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
雪子は混乱し、何が何だか分からなくなった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
色んな疑問や不可解が、雲の如く渦巻き起って
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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まったく同じことをした経験があるような、時間が二重写しになったよう既視感がわいてくる
宮部 みゆき / とり残されて amazon
確信を相手の胸にも植えようとする熱心な語気
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
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