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福井方面から遅れて入ってくる列車のすべてが、屋根にぶ厚い雪を積もらせていた。雪は車体やガラス窓にも一面にへばりつき、それがはるか 彼方 でうねっているのであろう吹雪の 凄 さを教えていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
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雪
雪景色・銀世界
吹雪・暴風雪
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前後の文章を含んだ引用
......、重竜がもうそれ以上は追ってこない男だということも千代にはわかっていた。 千代は待合室を出て、改札口のところまで歩いていくと、ホームに停まっている列車を眺めた。福井方面から遅れて入ってくる列車のすべてが、屋根にぶ厚い雪を積もらせていた。雪は車体やガラス窓にも一面にへばりつき、それがはるか彼方でうねっているのであろう吹雪の凄さを教えていた。 大きな行李をかついだ女たちが改札口を入っていき、それと入れ替わるように復員兵らしい二、三人の男がぶ厚い外套にくるまれて急ぎ足で通り過ぎて行った。子供の泣き声も......
単語の意味
うねる(うねる)
うねる・・・大きく緩やかに曲がりくねる。大きく緩やかに上がったり下がったりする。また、そのような状態が続くことや、そのような状態がとどめ難い勢いで攻めてくること。
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繭(まゆ)の中の蚕のように人を包む雪
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
雪に吸いとられた音という音が、そこらに潜んででもいるかのような静けさ
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
ひなたと日陰がちょうど視界を半分ずつに区切り、ひなたの部分だけ、雪がまばゆい。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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刻々と暗色を深めながら砕け散る空と海は、もうどこが境界線なのか判別できなかった。雪も天に向けて逆巻いていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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戸外 は毎日 吹雪 だ。石ころだらけの広い 河原 の中を流れている川では波が流れに逆らっていた。その上を雪は真横に飛んだ。が、降る割には積らず、山の立木は 綺麗 に吹き払われて、 裸 で 揺られていた。
志賀 直哉 / プラトニック・ラヴ「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
からりとした上天気。眼もくらむような光った雪景色。
林芙美子 / 新版 放浪記
飛び散る氷の、息を飲むようなきらめき
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
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