夜道に足音が響いている。自分の存在感を刻み込むような嫌な足音だった。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
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足音・靴音
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......うへ歩いていく。 両手をぶらりと下げ、首を前に垂らし、一歩ずつ足元を確認するように、歩いていく。顔の部分は見えない。もしかしたら頭部がないのかもしれなかった。 夜道に足音が響いている。自分の存在感を刻み込むような嫌な足音だった。 京子はしゃがみ込んでいた。 人影は遠ざかっていく。暗く細い道をまるで自分の来た道を引き返していくようだった。京子に姿を見せつけているかのようだ。 何なのよ、こ......
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雨音の底を嘗(な)めるようにサンダルの音が近づいてくる
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
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車の往来の盛んな通りを一本挟んだ席で、近いテーブルの客たちの会話は、その僅かな隔たりを越える間に、適度に搔き消されていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
雷鳴は続いていた。しかし稲妻は見えない。遠い砲声のような音が轟いているだけだ。戦場はまだ彼方にある。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
岡本かの子 / 雛妓
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ロビーを蛾のようにフラフラ歩き回る
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
氷のように硬く重い空気を全身で受け止めているかのように、ゆっくり歩く
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
街の混雑の中を何の滞りもなく、水の流れる様に走って行った。
内田 百けん / 東京日記 他六篇 amazon
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