(静かな果物屋)私たちのひとことひとことに、店中の黙り込んでいる果物たちが耳を傾けているような気がした。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
室内(空間)が静か
八百屋・果物屋
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......足がゆっくり横切ってゆく。二人はそんな静かな店の奥にすわって、淡々と会話している。「レジ打てるの?」「ううん。」「私、打てるわ。」「じゃあ客が来たら頼むよ。」 私たちのひとことひとことに、店中の黙り込んでいる果物たちが耳を傾けているような気がした。「退屈しないか? リンゴでも食うか?」 嵐が言った。「いけないと思うわ。店先で店のものを店員が食い散らかしてるのって。」私は笑った。「いいの、留守番には慣れてる......
ここに意味を表示
室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
八百屋・果物屋の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
いくつものコールマンが陳列棚の上で礼儀正しくセロファンに包まれている
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
(果物屋)生き生きとした果実の青くさい 匂いが満ちていた。明るいライトに照らされてぎっしりと並ぶ鮮やかな赤やオレンジや黄がまぶしくて、南国にいるようだった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
コンクリートの通路に足音が大きく響く。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「店・施設」カテゴリからランダム5
坂道を横に貫く1本の古い商店街
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
遠くで木魚を 叩く単調な音と、仏僧たちの悲しそうな読経の声を聞いた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
店・施設 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ