(静かな果物屋)店の中はまるで 珊瑚礁 の海のように明るく澄んで静かだった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:46% 作品を確認(amazon)
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室内(空間)が静か
八百屋・果物屋
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前後の文章を含んだ引用
......ためて思い、涙が出た。嵐は黙って私の肩を抱いたがそれは本当の兄妹としての感情に満ちた温かいしぐさだった。私は心から彼を兄だと思った。やっとめぐり合えた兄だと。 店の中はまるで珊瑚礁の海のように明るく澄んで静かだった。私はしばらく嵐の肩にもたれて、棚に並ぶ缶詰めの色彩を見ていた。 そして私は、父も、母も、嵐も、私も同じように業の深い、切ない人間だと思った。 その時もそうだった......
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室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
居間から台所に行き、納戸と浴室と洗面所と地下室を調べ、二階の部屋のドアを開けてみた。誰もいなかった。沈黙だけが油のように部屋の隅々にしみこんでいた。部屋の広さによって沈黙の響きかたが少しずつ違っているだけだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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八百屋・果物屋の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(果物屋)生き生きとした果実の青くさい 匂いが満ちていた。明るいライトに照らされてぎっしりと並ぶ鮮やかな赤やオレンジや黄がまぶしくて、南国にいるようだった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
破裂しそうな教室を、ぼんやりと騒がしさの外から見つめていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
指にかけられた八寒嘯
吉川英治 / 八寒道中
ラッパのさきは、朝顔のように口がひらいていた。
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
「店・施設」カテゴリからランダム5
窓の外が暗くなって行くにつれて、店内に囲われた活気は、一層輝きを増していった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
青いネオン管に彩られた西麻布のショット・バー
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
ほうきの目が見えるほど綺麗に掃除が行きとどいた境内
山本 有三 / 波 amazon
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