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風を通そうと、二、三の窓を開け放った。路上の雑音や鳥の鳴き声などが家の中にも入り込み、それまでの侵しがたいような静寂さは霧散していった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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室内(空間)が静か
扉(門・窓)の開閉
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前後の文章を含んだ引用
......供のような満面の笑みを見せ、手を広げて尋恵を歓迎した。〈22〉 工作 昼を過ぎ、座っていても汗が滴り落ちるような蒸し暑さが的場邸のリビングにこもってきた。雪見は風を通そうと、二、三の窓を開け放った。路上の雑音や鳥の鳴き声などが家の中にも入り込み、それまでの侵しがたいような静寂さは霧散していった。 義父は相変わらずの黙考状態が続いている。歩き回ったり、カーペットの上にあぐらをかいたり、ソファに座ったりと動きだけは落ち着かないが、その口からは小さな唸り声し......
単語の意味
霧散(むさん)
静寂(せいじゃく)
霧散・・・霧のように散って、あとかたもなく消えること。雲散霧消(うんさんむしょう)。
静寂・・・物音一つなく静まり返っていること。ひっそりとして寂しさのあること。また。そのさま。「寂」は訓読みで「しず(か)」とも読める。
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室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
衣擦れの音が、ドキッとするほど大きく響いた。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
大部屋は老人病棟のように静まり返っていた。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
静かだ。まるで建物が主体で、中の人間達はひっそり生きてるかのように。
中村文則 / 教団X amazon
会見場が水を打ったように静まり返る。余韻のように、二、三の 咳払いが響き渡った。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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扉(門・窓)がひらく・閉じるの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(車の)ドアのガラス窓の隙間から、若い捜査員が特殊な金具を差し込んで器用に動かすと、ドア錠が軽い音を立てて外れた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
(マンション最上階の屋上につながる扉)ぎいっとドアを開けた。シンナーの匂いや、古くこもった空気の中から、いっぺんに夜の新鮮な大気の中におどりでるような感じだった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
風呂場のドアを開けた。木枠にガラスをはめ込んだドアが、まるで薄いトタンのように大きくしなり、大げさな音を立てる。《…略…》再び閉められたドアが、割れそうなほどガシャンと音を立てた。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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川音は賑わい、まるで誰かがしゃべっているよう
萩原葉子 / 蕁麻の家 amazon
ヒールが駐車場のアスファルトに打ち付けられる音
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
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