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不思議なしびれはどんどん深まって行く。波の音なども少しずつかすかになって、耳にはいったりはいらなかったりする。君の心はただいちずに、眠り足りない人が思わず瞼 をふさぐように、崖 の底を目がけてまろび落ちようとする。あぶない‥‥あぶない‥‥他人の事のように思いながら、君の心は君の肉体を崖 のきわからまっさかさまに突き落とそうとする。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:96% 作品を確認(青空文庫)
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自殺願望・死にたい
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前後の文章を含んだ引用
......。‥‥頭が先にくだけるかしらん。足が先に折れるかしらん」 君はまたたきもせずにぼんやり崖 の下をのぞきこみながら、他人の事でも考えるように、そう心の中でつぶやく。 不思議なしびれはどんどん深まって行く。波の音なども少しずつかすかになって、耳にはいったりはいらなかったりする。君の心はただいちずに、眠り足りない人が思わず瞼 をふさぐように、崖 の底を目がけてまろび落ちようとする。あぶない‥‥あぶない‥‥他人の事のように思いながら、君の心は君の肉体を崖 のきわからまっさかさまに突き落とそうとする。 突然君ははね返されたように正気に帰って後ろに飛びすざった。耳をつんざくような鋭い音響が君の神経をわななかしたからだ。 ぎょっと驚いて今さらのように大きく目......
単語の意味
肉体(にくたい)
瞼・目蓋(まぶた)
肉体・・・肉から構成されている体。生きている人間の体。生身の体。
瞼・目蓋・・・目の蓋(ふた)。眼球の表面をおおって、開閉する皮膚のひだ。瞼(まなぶた)。眼瞼(がんけん)。
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生を呪 うよりも死が願われるような思い
有島武郎 / 或る女
深まりゆく秋の中でもうすでに、友子は死にはじめていた。友子の心にはもう誰のどんな言葉もちゃんと届かず、友子しかいなかった。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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不治の病をはかなんで死んだ
梶井基次郎 / Kの昇天
「死」がついに、この老人を捕えた
芥川龍之介 / 偸盗
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