TOP > 人物表現 > 人の印象 > 閑散・人気(ひとけ)がない
梶井基次郎 / 路上 ページ位置:83% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
閑散・人気(ひとけ)がない
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ラーが転がされてあった。自分はきょとんとした。 どこかで見ていた人はなかったかと、また自分は見廻して見た。垂れ下った曇空の下に大きな邸 の屋根が並んでいた。しかし廓寥 として人影はなかった。あっけない気がした。嘲笑 っていてもいい、誰かが自分の今為 たことを見ていてくれたらと思った。一瞬間前の鋭い心構えが悲しいものに思い返せるのであった。 どうして引返......
単語の意味
廓寥(かくりょう)
廓寥・・・広いだけで何もなくて寂しい様子。なんとなく寂しい。
ここに意味を表示
閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
森閑と眠りこけている遊廓
林芙美子 / 新版 放浪記
食堂はもう長い間使われていないらしく、あらゆるものがきれいに乾燥しきっていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「人の印象」カテゴリからランダム5
彼女の姿も奇妙だった。服装や髪型に「今」がなかった。黒い髪は真っ直ぐで、やや長過ぎていた。服も飾るというより、肌を隠す目的のように見えた。世界に対して自分を開かず、まるで飾るのを恥じるように。そもそも、飾る概念そのものがないかのように。
中村文則 / 教団X amazon
「密度・集団」カテゴリからランダム5
神社の境内は一杯の人出だ。ゆるい石段を人に押されながら登って行く
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
公園前の通りを走り抜けていく車の数は、ますます少なくなっていた。ついさっき二台前に停まっていた車に若いカップルが乗り込んで走り去った気配が、まだその場に残っているような静まり返った通りだった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
人の印象 の表現の一覧
密度・集団 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ