TOP > 風景表現 > 室内のようす > 室内に差し込む光
カーテンを勢いよく開けた。陽光が一気に窓ガラスを突き抜けて飛び込んでくる。寝具から舞い上がる埃と、筋になった光線が邪魔をして、一瞬だけ私に向けられた旦那の顔を確かめそびれてしまった。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 ページ位置:63% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
カーテン
室内に差し込む光
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ぬより悲しいって。」 私はウワノのニホンザルのような赤ら顔を思い浮かべた。それは気の毒な話である。「サンちゃんも、意外と平気そうだもんなあ。」 私は何も答えず、カーテンを勢いよく開けた。陽光が一気に窓ガラスを突き抜けて飛び込んでくる。寝具から舞い上がる埃と、筋になった光線が邪魔をして、一瞬だけ私に向けられた旦那の顔を確かめそびれてしまった。「夏バテかもしれない。」 ゲームの画面に顔を戻した旦那が言うので、私も「夏バテかもしれないね。」と繰り返した。「なんか、美味いもん食ったら治るかしら。」「なんか......
単語の意味
光線(こうせん)
陽光(ようこう)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
陽光・・・空から降り注ぐ、太陽の光。日光。
ここに意味を表示
カーテンの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
部屋へ戻ると西日が斜めに大きく射していた。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
閉め切ってあった部屋には、午後の穏やかな斜光とともに、むっとするいきれがこもっている。
宮本百合子 / 伸子
重い布がまくれると、朝の光が線となってこぼれ出した。「希望」というものをもし絵に描くのなら、こんなふうになるのではないかと思われるほど、光は薄暗い部屋をまっすぐにつきぬけていった。
林 真理子 / 京都「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「室内のようす」カテゴリからランダム5
顔色が黄色く見えるほどその日の空も部屋の中も寂 れていた。
有島武郎 / 或る女
車内が明るく外が暗いせいで、景色が見たいのに自分の顔ばかり映ってしまう窓ガラスにぎりぎりまで顔を寄せ
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
圧倒的な力に押されるように厚い灰色の雲は次々に分断され、またいつもの勢いの良い光と熱気が地上に戻ってきた
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
太陽が雲の隙間からアスファルトを照らした。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
室内のようす の表現の一覧
晴れ・曇り の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ