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閉め切ってあった部屋には、午後の穏やかな斜光とともに、むっとするいきれがこもっている。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:5% 作品を確認(青空文庫)
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......どうして戦地へなど行く気になったのかと訊きたく思った。伸子に何の説明も与えず、佃は丁寧に挨拶して、ぎごちない足どりで人ごみの間に隠れた。 伸子は部屋に帰った。 閉め切ってあった部屋には、午後の穏やかな斜光とともに、むっとするいきれがこもっている。彼女は窓を広くあけた。そして、帽子をとり、外套を脱ぎ、先ず一休みという心持で、長椅子の上に横たわった。 彼女の両手は組合わされて頭の下にあった。その下にクッショ......
単語の意味
斜光(しゃこう)
斜光・・・斜めにさしこむ光線。被写体に対して斜めから当たる光線。
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閃きのない老いた午後の日光の遊んでいる白い天井
宮本百合子 / 伸子
(朝日にさらされた犬の置物)光とほこりの 匂いの中で犬は、まるで雪景色の中にいるように清らかに見えた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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部屋の隅から、ゆっくり夕闇が流れ込んでいた。台所の食卓に置いたパウンドケーキの箱が、薄い闇の中に沈んでいた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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気持のいい朝だった。道には小砂利が洗い出され、木や草には水玉がキラキラ光っていた。 薤畑 の 紫 の花が黒い 濡土 とともに大変美しく見えた。遠い空で 雁 の 淡い一列が動いている。
志賀 直哉 / 雨蛙「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
前夜の雨が大気の塵を洗い流し、透き通るような十一月の朝になった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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