臥した牛の背のように悠揚として空に曳くながい稜線
森 敦 / 月山 作品を確認(amazon)
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山
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単語の意味
悠揚(ゆうよう)
稜線(りょうせん)
背(せ)
牛(うし)
悠揚・・・ゆったりと落ち着いているさま。慌しくなく、ゆとりがあるさま。
稜線・・・連なった山を遠くから見たときの、ある山の頂上と隣の山の頂上を結ぶ、一番高い部分の線。尾根(おね)の線。
牛・・・ウシ科の哺乳動物の総称。古来より、耕作などの労働力としても使われる重要な家畜。体は頑丈で頭に二本の角を持ち、尾は細い。草などを食い反芻(はんすう)する。和牛は黒色のものが多く、朝鮮牛は赤褐色で小形。肉・乳は食用、皮・骨・角などでもさまざま作られる。
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嶮岨(けんそ)な峰と峰とが襟を重ねたように重畳している。
近松 秋江 / 狂乱 amazon
稲穂の実り豊かに垂れている田の彼方に、濃藍色に聳(そび)える山々の線
横光 利一 / 厨房日記 amazon
灰色に蜿蜒 と続いた山壁
林芙美子 / 新版 放浪記
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白煙のごとく悠々と連なった山々
伊集院 静 / 三年坂 amazon
丘は幾つもの起伏となって一列に連なり、眠りについた巨大な猫のように、時の日だまりの中にうずくまっていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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