日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

（幼女の裸）睦子の身体の隅々まで洗った。なにもかもが汚れのない細やかさだった。肌の輝きを私は讃歎した。性欲のようなものは洗い流されてしまう気がした。

山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録　ページ位置：96%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......がこんな気持を味わったかしら？　こんな風に男の中にいる気持」「キングコングと美女の比率だ」「あれは掌にのってしまうのよ」「洗ってあげよう」　湯の中で石鹼を使い、睦子の身体の隅々まで洗った。なにもかもが汚れのない細やかさだった。肌の輝きを私は讃歎した。性欲のようなものは洗い流されてしまう気がした。「いじってあげる」　睦子は私の力のない性器についていった。「いいんだ。いまの君には、荒々しすぎる」「見ておきたいの。のっかってあげる。踏んであげる。大きくなって......

単語の意味

身体（しんたい）

身体・・・人のからだ。肉体。

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裸体・ヌードの表現・描写・類語（体つき・体型・体全体の様子のカテゴリ）の一覧ランダム５

鈴子の弾力に富んだ白い体

宮本輝「道頓堀川（新潮文庫）」に収録　amazon

山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録　amazon

やわらかな月の光に照らされた直子の体はまだ生まれおちて間のない新しい肉体のようにつややかで痛々しかった。彼女が少し体を動かすと――それはほんの僅かな動きなのに――月の光のあたる部分が微妙に移動し、体を染める影のかたちが変わった。丸く盛りあがった乳房や、小さな乳首や、へそのくぼみや、腰骨や陰毛のつくりだす粒子の粗い陰はまるで静かな湖面をうつろう水紋のようにそのかたちを変えていった。

村上春樹 / ノルウェイの森上　amazon

人間として着物をつけないのは象の鼻なきがごとく、学校の生徒なきがごとく、兵隊の勇気なきがごとく全くその本体を失（しっ）している。

夏目漱石 / 吾輩は猫である