月に白 んだ小路
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:67% 作品を確認(青空文庫)
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月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......切れて、ものの二町と走るか走らないうちに、たちまち行く手の夜を破って、今自身を追っている犬の声より、より多くの犬の声が、耳を貫ぬいて起こるのを聞いた。それから、月に白 んだ小路 をふさいで、黒雲に足のはえたような犬の群れが、右往左往に入り乱れて、餌食 を争っているさまが見えた。最後に――それはほとんど寸刻のいとまもなかったくらいである。す......
単語の意味
白む(しらむ)
白む・・・1.白くなる。夜が明けて空が明るくなる。
2.気分がしらける。興ざめする。
2.気分がしらける。興ざめする。
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(夕月)貝がらのようにほの白い夕月が、ほそくかかっていた。
永井竜男 / 風ふたたび「永井龍男全集 5 長篇小説 1」に収録 amazon
澄み切った月が、暗く濁った燭(しょく)の火に打ち勝って、座敷がいちめんに青みがかった光を浴びる
森 鴎外 / 佐橋甚五郎 amazon
夕焼けの雲が川面にうつって、古い木版画でも見るような美しさだ
安岡 章太郎 / 夕陽の河岸 amazon
林の梢に砕けた月の光が薄暗い水に落ちてきらめく
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
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