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タマリスクの花がね、町や野原から赤紫色の煙がいっせいに立ち昇るみたいに咲いていた。まるでこの世に花はタマリスクしかないみたいに――。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:40% 作品を確認(amazon)
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花
大量に・たっぷり・たくさん
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前後の文章を含んだ引用
......マカン砂漠に行ってきた。シルクロードがほんとに好きなんだ。春だったからトルファンのあたりはものすごい砂嵐だった。口のなかまでジャリジャリするんだけど、そのかわりタマリスクの花がね、町や野原から赤紫色の煙がいっせいに立ち昇るみたいに咲いていた。まるでこの世に花はタマリスクしかないみたいに――。十和子さんは? どこか海外に行ったことがあるの?」 はじめて名前を呼ばれる。気が付かないふりでグラスを持ち上げる。「一度だけ。ニューヨークの姉の友だちの家に一緒......
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少し舌を出しかけたような白い辛夷(こぶし)が、にわかにぱっと開いて
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