鰻を佃煮にするとこれは佃煮の中での王者の感じがする

蒲焼はホロリと柔らかく、皮目と身の境が感じられず、蒲焼全体とご飯の境目が感じられない

スーパーのうなぎは、確かにハシで皮が切れない。切れないどころか引っぱるとゴムのように伸びる。 　身のほうも、嚙むとコキコキした筋肉のような歯ざわりがある。

アツアツのご飯の上に乗せられた蒲焼は創業以来変わらない甘さ控えめのタレが香ばしい。タレが染み込んだご飯のお茶漬けは何杯でも食べられそう。

新鮮な鰻の白焼きは汁臭いような蒸れたニオイもなく、箸でちぎると表面に少し弾力があって、しかし口に入れるととろけるようにコクがでてくる

水面によぎる 鯉 の影が、赤すぎるほど赤い

紡錘形の大型魚で、群れをなして遠洋または近海を回遊する

鯛よりもいくらかほっそりした赤みがかった１０センチくらいの魚

魚は目が澄んでいて、肌に弾力のあるものがいい。本当に鮮度のいいものは肌がピカピカ光っている。

（河豚のみりん干し）河豚ふぐ のみりん干しは私の大好物である。飴色に 透けているのを電熱器であぶり、表面にいくらか焦げめがつくまで焼く。それをちぎって食べると、日本酒にも洋酒にもよくあう。 　ただ東京のデパートあたりで買った品物はどうかすると身が薄く、しかもいくら嚙んでもゴムのように歯切れがわるい。やはり原料となる河豚そのもののよしあしが、加工後の味わいにずいぶんと影響するもののようだ。