水面によぎる 鯉 の影が、赤すぎるほど赤い
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:26% 作品を確認(amazon)
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赤色(赤い)
鯉
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前後の文章を含んだ引用
......持つ心地よい圧迫感に、少し息苦しさをおぼえはじめていた。 窓から射す冬の淡い陽。レースのカーテン。その向こうに整然と整えられた庭木が見える。わびしさに震える池の水面によぎる鯉の影が、赤すぎるほど赤いのが見える。 ここに育ち、ここで愛され、ここに飼われ、ここを巣立てない。 栄子の本当の悩みは、いつもここにあるようにさえ思えてきた。「そう言わないでよ。別に行き......
単語の意味
鯉(こい)
鯉・・・コイ科の淡水魚。大形の鱗(うろこ)で覆われ、口には二対のヒゲがある。観賞用に改良した錦鯉は池などで飼われる。真鯉(まごい)は食用体の側面におよそ36枚の鱗が一列に並んでおり六六魚(りくりくぎょ・ろくろくぎょ)とも呼ぶ。
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鯉は信雄の身の丈ほどもあった。 鱗 の一枚一枚が淡い紅色の線でふちどられ、丸く太った体の底から、何やら 妖しい光を放っているようだった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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(醜い外見の男が人ごみにまぎれても)ヨーグルトの中の大むかでみたいに目立ってしまう。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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