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白い月と、川波と、そして、お喜乃の銀釵 が、かすかに、ふるえているばかりである。
吉川英治 / 治郎吉格子 ページ位置:92% 作品を確認(青空文庫)
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夜のしじま(静けさ)
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前後の文章を含んだ引用
......ぐらいにあやかるように、もう一度、生れ直して来い」 五ツ六ツ、撲るように刀でたたくと、仁吉の体は、魚の臓物のように、船底に俯 つ伏 して、声も音も消してしまった。 白い月と、川波と、そして、お喜乃の銀釵 が、かすかに、ふるえているばかりである。 ざぶりっ、と舷 から手を洗って、 「あ、もう来やがった」 と、治郎吉は、帯を締め直した。 船番所が近いので、案外に早かった。蕭条 たる蘆 のあいだを、捕手の灯が、いっ......
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