スープの味、おいしさを伝える表現・描写(洋食・西洋料理のカテゴリ)の一覧 ランダム5
コンソメスープほどコックの腕のわかるものはない。《…略…》コンソメスープこそ、コックの腕のみせどころではないかと、思っている。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
スープは肉なり、骨なり、野菜なり、もろもろのものを鍋に入れて、多量のスパイスを加えて煮詰めていくわけだが、出来上がったスープのその背景には、厖大なる人間の知恵と、時間と、汗とがこめられている。皿に入れたスープの深さといったら、わずか一センチあるかないかというくらいだが、その一センチの深さから知恵と、時間と、汗の総量を味わいとるところに、スープを飲む楽しみがある。
開高健 / 小説家のメニュー amazon
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