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(ダイヤル式の電話)三日月形の留め金のところまで引き絞ったダイヤルが元に戻る時の、小鳥がつぶやくような音を指先に感じながら
小川 洋子 / 先回りローバ「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:7% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......ると、すぐさま階段裏に身を潜め、受話器を持ち上げてダイヤルを回した。1、1、7。数字の穴は僕の人差し指には大きすぎ、途中でしくじらないよう注意する必要があった。三日月形の留め金のところまで引き絞ったダイヤルが元に戻る時の、小鳥がつぶやくような音を指先に感じながら、声にならない声でゆっくりと三つの数字を唱えた。「ピッピッピッピー……午後2時52分30秒をお知らせします……ピッピッピッピー……午後2時52分40秒をお知らせ......
単語の意味
三日月・朏(みかづき)
月形(つきがた)
指先(ゆびさき)
三日月・朏・・・陰暦で、その月の三日前後の夜に出る、弓形の細い月。また、その形。月齢2日あたりの月(月齢は0から始まるので、陰暦3日は月齢2日になる)。広義には、月の終わりのころの細い月も指す。細い形が眉に例えられることも多い。「朏」は、「初めて姿が見え出した月」が語源。
月形・・・半月の形。半円の形。弓張月の形。
指先・・・手や足の、指の先端。指の先っぽ。指頭(しとう)。指端(したん)。
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