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通り雨は、終りかたも急激でした。ふたたび草原はほの白くなり、小禽たちが夢からさめたように騒ぎだし
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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鳥のさえずり(鳴き声)
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前後の文章を含んだ引用
......ようにゆれ動く。そのゆれ動く枝のずっと向うの斜面に傾いた小屋を見つけたのはこの時です。おそらく部落の者たちがここで木を切りにくるために作ったものにちがいない。 通り雨は、終りかたも急激でした。ふたたび草原はほの白くなり、小禽たちが夢からさめたように騒ぎだし、橅や椨の葉から大きな滴が音をたてて落ち、私は額から眼に流れる雨滴を掌でぬぐいながら、その小屋に近づきました。小屋の中に足をふみ入れた時、不快な臭気が鼻につきま......
単語の意味
小禽(しょうきん)
草原(そうげん・くさはら)
小禽・・・小形の鳥。小鳥。
草原・・・一面に草が生えている広い野原。
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夕立・にわか雨・通り雨の表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
商店街の店は将棋倒しのように次々と店先にビニールシートをかけはじめた。少し迷ったが、走れば五分だ。私は意を決して雨の中に飛び出した。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
車のフロントガラスを重たい音を立てて大粒の雨が打ち始め、やがて 驟雨 になった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
撫でるように降りすぎて行った夕方の驟雨
富田 常雄 / 姿三四郎 amazon
さっきまでの青空に、不吉なほどに黒々とした雨雲が波のように押し寄せてきたかと思うと、蛇口を捻ったかのような唐突さで、雨が降りはじめた。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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雨上がり・晴れ間がのぞくの表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
飯倉の通りは雨後の美しさで輝いていました。
梶井基次郎 / 橡の花
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鳥のさえずり(鳴き声)の表現・描写・類語(鳥類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
山鳩 がベエトヴェンの交響曲の主題を二小節鳴いた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
林芙美子 / 新版 放浪記
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「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
雨がカラリと晴れて、窓から涼しい風が吹きこんでくる。
林芙美子 / 新版 放浪記
雨空は吹き寄せられるように晴れて来た。
川端 康成 / 童謡 amazon
陽射しをくぐるようにして池本邸に移る。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
木の間を 透して落ちる 陽 が、地上に散り敷いていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
曇った空からにじみ出た陽が、むしあつい靄のように古い町並に立ちこめていた。
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
「鳥類」カテゴリからランダム5
たゆげな翼を伸した鳥が、水に落ちようとしてたゆたっている。
岡本かの子 / 河明り
むくどりの一群が芝生の上を気紛れな流砂のように右から左へと移動していた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
「雨・霧」カテゴリからランダム5
村に、焦臭 い靄が低くこめる。山裾の町の電燈が、点々と燦き出す
宮本百合子 / 伸子
林を閉ざして、硝子絵に水が伝うように、静かに雨が降り出す
大岡 昇平 / 野火 amazon
雨に濡れた街の景色が重かった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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