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ひどく犬の多い土地で、彼らはまるで水族館の鰤の群れのように雨の中をあてもなく歩きまわっていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 ページ位置:52% 作品を確認(amazon)
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雨に濡れる・傘に当たる
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前後の文章を含んだ引用
......とうもろこしの粒が胴体を離れる時のポツポツという音だけが静寂を乱していた。僕たちは最後の一粒まで齧り取られた三本のとうもろこしをあとに残し、再び車を走らせた。 ひどく犬の多い土地で、彼らはまるで水族館の鰤の群れのように雨の中をあてもなく歩きまわっていた。おかげで僕はひっきりなしにクラクションを鳴らさねばならなかった。彼らは雨にも車にもまるで興味がない、という顔をしていた。そして大抵はクラクションの音に対して露骨......
単語の意味
犬・狗(いぬ)
鰤(ぶり)
犬・狗・・・1.イヌ科の哺乳動物。大昔から人間に飼育されてきた家畜。従順で賢く、家やヒツジの番をしたり、犯人捜査や目や耳の不自由な人の導いたりもできる。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
鰤・・・アジ科の海水魚。体はマグロに似た紡錘形で、長さは1メートルに及ぶ。背中は鉄青色、腹部は銀白色、背中と腹の境目あたりに黄色い筋がある。陸地に近い海で獲れ、食用。出世魚で、成長に従い呼び名が変わり、また地域で異なる。関東では、ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ、関西では、ツバス → ハマチ → メジロ → ブリと呼ぶ。
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雨雲のむらがるごとく
芥川龍之介 / 偸盗
無数に駅からなだれて来る者は、坑夫の群である。
林芙美子 / 新版 放浪記
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テーブルの上の塩入れや胡椒入れを引き寄せるみたいな、遠慮会釈のない手つきで体を引き寄せる
田辺 聖子 / 休暇は終った amazon
取るにも足らぬ軽いものでも扱うように飛び飛びに読んでみた。
有島武郎 / 或る女
水島が深く包み込むように十和子を抱えなおす。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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どしゃ降りの雨が、土を削り取るような勢いで降り続いている。 気温が、雨に吸い取られてみるみる下がっていくのが、肌で分かる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
夕立の雨脚鋭く縦横に交差している物々しさ
横光 利一 / 王宮「定本横光利一全集 (第10巻)」に収録 amazon
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