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園長は腰の前で二つの掌を柔らかく合わせていた。それは祈りの形に似ていた。わたしはふと、彼を掬い上げたら天使のように軽いかもしれないと思った。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:23% 作品を確認(amazon)
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合掌・手を合わせる
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前後の文章を含んだ引用
......てしまったのですね。」 園長は立ち上がってベッドの脇からさえを見下ろした。ミコトは太腿に両肘を載せ、背中を丸めていた。「私たちが精一杯の御世話をいたします。」 園長は腰の前で二つの掌を柔らかく合わせていた。それは祈りの形に似ていた。わたしはふと、彼を掬い上げたら天使のように軽いかもしれないと思った。 ミコトと別れ、玄関の扉を開けた時、家の中は夕日の濁った赤色に染まっていた。さえは居ない、さえは居ない。そう繰り返しながら、わたしは居間の真ん中に足を崩して坐り......
単語の意味
手の平・掌(てのひら)
腰(こし)
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
・・・1.胴体の下の方の部分で、上体と下肢(かし)をつなぐ部分。座る姿勢をとったとき、骨盤あたりの折り曲がる部分を漠然という。ウエスト。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
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彼の毛の生えた太い指が 芋虫 のように動いていく。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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彼は自分の胸の 動悸 を聞いた。
志賀 直哉 / 真鶴「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
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