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今までは何気なく読み過してきたそれらの聖句をこの時ほど信徒のためにも自分のためにも心をこめて口に出したことはない。言葉の一つ一つは、新しい意味と重さとを持って、胸にくいこんでくる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:51% 作品を確認(amazon)
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気持ちを込める
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前後の文章を含んだ引用
......りて、それに頼みをかけ奉る人は果報いみじき也。 旧約の言葉を一つ一つ彼が囚人たちに呟く時、咳一つする者もなく一同はじっと耳を傾けている。番人も黙って聞いていた。今までは何気なく読み過してきたそれらの聖句をこの時ほど信徒のためにも自分のためにも心をこめて口に出したことはない。言葉の一つ一つは、新しい意味と重さとを持って、胸にくいこんでくる。 果報なる哉。今よりデウスのため死する者…… あなたたちはもう、これ以上、苦患に会うことはないだろうと司祭は熱意をこめて語った。いつまでも、あなたたちを主は放っ......
単語の意味
胸(むね)
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(気持ちを込めて言う)「よかったね。」 と私は言った。その発音の深さは歌手である彼女にはきっと伝わっただろう。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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本を読む・読書の表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
蚕が桑の葉をかじるようにして、無味乾燥な参考書の頁を一枚一枚読みすすむ
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
正真正銘のお辞儀をしている。 ゆっくりとした田中の仕草は、非常に礼儀正しくて、姿勢こそ歪んではいたが、それは小さな感動すら呼び起こすような、美しい礼だった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
まるで記憶の繊細な溝を辿るようにそっと、キキの背中を撫でている
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
「その他の気分」カテゴリからランダム5
さらに酔いが深まり、視界が揺れ始めた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
パンチを放つたび、体で起こした電力が次々、消費されていく。エネルギーはもはや出ていく一方だが、出し切るしかない。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
手すりに靠れて彼は急に襲ってきた二度目の 眩暈 の去るのをじっと待っていた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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