うす暗い監房内を一層暗くさせるようなとぎれとぎれの嘆息
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:16% 作品を確認(amazon)
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嘆き・嫌でため息をつく
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前後の文章を含んだ引用
......木の壁でへだてられた小さな独房が、人間の眼球大の円い覗き穴と食器を入れる四角い箱穴のついた頑丈な扉を持って、百幾つか並んでいた。そしてその一つ一つの房の中から、うす暗い監房内を一層暗くさせるようなとぎれとぎれの嘆息が交互に出されると、それは、ゆらめくように立ち昇り、高い天井まで上って行くように思われた。そしてそのしめった響きは消えようとする灯の炎の色彩を思わせた。それは刑......
単語の意味
嘆息(たんそく)
嘆息・歎息(たんそく)
嘆息・・・落ち込んだり嘆いたりして出るため息。また、そのため息をつくこと。
嘆息・歎息・・・嘆・歎(なげ)いてため息をつくこと。悲しんだりガッカリして、ため息をつくこと。また、そのため息。甚だしくなげくこと。
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嘆き・嫌でため息をつくの表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
年寄りくさい 溜息 をついた。
浅田次郎 / 角筈にて「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
弱々しい嘆息 をあげて
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
知らぬうちに零した溜め息が足元に積もっているように感じ、足が抜けなくなるのではと不安を覚える。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
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なるべくいたずらにひまな時間を作らないように必死で努力した。 それはそれは不毛な努力だ。本当はしたいことなんて、なにひとつありはしなかった。等に会いたかった。しかし、私はどうしてもなにか手や体や心を動かし続けなくてはいけない気がした。そして、この努力を無心に続ければいつかはなにか突破口につながると思いたかった。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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