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黄褐色の樹々の葉が斜光線の空を背景にして、細かく風に揺れていた。散る葉もあった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 ページ位置:98% 作品を確認(amazon)
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夕日・西日
秋の日差し・光
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前後の文章を含んだ引用
......言をいった。「さようなら」 睦子は耳元でそういい、それは涙をこらえている声だった。「ああ」 それだけで私は動かなかった。 人々がその傍を通りすぎ、目を上げると、黄褐色の樹々の葉が斜光線の空を背景にして、細かく風に揺れていた。散る葉もあった。「さようなら」 睦子がもう一度そういった。 私はうなずき、睦子を街路におろした。それから漸く無理矢理微笑をつくった。「さよなら」 睦子はその私を見上げ、少しうる......
単語の意味
光線(こうせん)
斜光(しゃこう)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
斜光・・・斜めにさしこむ光線。被写体に対して斜めから当たる光線。
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窓のむこうを夕陽が落ちかかっています。それはあの大連の満鉄病院でわたしが病室からよく眺めたものとそっくりに大きく赤く燃えていました。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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秋の陽がからんと、明るく映 している
吉川英治 / 治郎吉格子
どんよりと物悲しい秋の日が、朝だというのにまるで夕方のような侘しさをたたえる
山本周五郎 / 菊屋敷 amazon
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光った土の上へ、飛白(かすり)のように落葉が乾いて散らかっていた
林 芙美子 / 泣虫小僧 amazon
丸坊主に枯れたようになっている
宮本百合子 / 伸子
風があまり冷たくなく、一年中、こんな気候だったらいいのにというような陽気だった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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どこの家もしんとして赤子の泣く声が時おり聞こえるばかりだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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