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男の肉体へのいとおしさで、彼女はシンイチの体をきつく抱きしめた。 シンイチの体はサユリの腕の中でよくしなった。それは、彼女が今まで知っていた男とは違い、彼女の体を包み込まずに、むしろ共生しているという感じだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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抱擁・抱き合う・抱きしめる
愛撫(前戯)
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前後の文章を含んだ引用
......滑る。初めてシンイチとベッドをともにした時、彼女が感動したのは胸の薄さとすべすべとした足だった。そのような体を持った男を今まで知らなかったので、驚愕と初めて知る男の肉体へのいとおしさで、彼女はシンイチの体をきつく抱きしめた。 シンイチの体はサユリの腕の中でよくしなった。それは、彼女が今まで知っていた男とは違い、彼女の体を包み込まずに、むしろ共生しているという感じだった。彼女は自分が男になったような気持で彼の鎖骨を撫でた。すると、彼はその手をつかみ、枕の上に押しつけて、彼女と自分の立場を逆転させた。彼女は不思議そうにその仕草を見......
単語の意味
撓る・撓う(しなる・しなう)
共生・共棲(きょうせい)
肉体(にくたい)
撓る・撓う・・・1.弾力があるため、折れずに、そり曲がった状態になる。撓む(たわむ)。
2.頼りなさそうにナヨナヨする。自らを支える力もなさそうに弱々しくする。
2.頼りなさそうにナヨナヨする。自らを支える力もなさそうに弱々しくする。
共生・共棲・・・1.別々の生物が共同して生活し、お互いがそれによって利益を受ける関係のこと。たとえば、腸内細菌は人の体の中で生活し、宿主である人から栄養分をもらって生きている。一方で、ビタミンKを作ってくれたり、人にとってもメリットがある。このような関係を共生という。
2.ともに生きること。一緒に生活すること。
2.ともに生きること。一緒に生活すること。
肉体・・・肉から構成されている体。生きている人間の体。生身の体。
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抱擁・抱き合う・抱きしめるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
狂気のような力で彼女を抱き締めた。
宮本百合子 / 伸子
白い蛇のようにぴったりからまりあっている二つの体
胡桃沢 耕史 / ごきぶり商事痛快譚 (1) amazon
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愛撫(前戯)の表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼の愛撫はわたしを溶かし続けた。自分自身がとろけ、蜂蜜になっていくような感覚にとらわれながら、わたしは喘ぎ声の中に言った。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
互いの身体を愛撫し合い、唇と唇を重ね合って、ベッドの中、その日二度目の性の交歓に向かう助走を始める
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
サユリを慎重に愛し始めた。彼は、おくれ毛を舌でどかしながら首筋に口を付けた。サユリの吐く息が暖まって来たのを感じると、我慢ができなくなって、彼女を抱く腕に力を込めた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
闇夜の中でいじられると情けないことには体は心の言うことを聴かなくなり
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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「恋愛」カテゴリからランダム5
己の袈裟に対する愛なるものも、実はこの欲望を美しくした、感傷的な心もちに過ぎなかった。
芥川龍之介 / 袈裟と盛遠
伊豆の別荘で潮風にまみれて、いとおしんだサユリの手や足たち。それらの饒舌で美しい蜘蛛のようなゆったりとした動き。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
毎日土間のタタキを鏡のように洗わせなければ承知しない
野上 弥生子 / 茶料理「野上弥生子短篇集 (岩波文庫)」に収録 amazon
大い縄でぐっと吊るされたかと思うように後へ反りかえって
長塚 節 / 土 amazon
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