TOP > 感情表現 > 好き

TOP > 人物表現 > 恋愛 > 愛する・愛情


カテゴリ検索 単語の意味
己の袈裟に対する愛なるものも、実はこの欲望を美しくした、感傷的な心もちに過ぎなかった。
芥川龍之介 / 袈裟と盛遠 ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
愛する・愛情
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......って考えると、その時の己の心もちには不純なものも少くはない。己は袈裟に何を求めたのか、童貞だった頃の己は、明らかに袈裟の体を求めていた。もし多少の誇張を許すなら、己の袈裟に対する愛なるものも、実はこの欲望を美しくした、感傷的な心もちに過ぎなかった。それが証拠には、袈裟との交渉が絶えたその後の三年間、成程なるほど己はあの女の事を忘れずにいたにちがいないが、もしその以前に己があの女の体を知っていたなら、それでもやはり......
単語の意味
感傷(かんしょう)
感傷的(かんしょうてき)
感傷・・・心を痛めること。心が感じやすく、傷つきやすいこと。
感傷的・・・心が感じやすく涙もろいさま。センチメンタル。
ここに意味を表示
愛する・愛情の表現・描写・類語(好きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(夫婦の愛)結婚して苔に湧く水のような愛情を、僕達夫婦は言わず語らず感じあっていた
林 芙美子 / 魚の序文「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon関連カテ夫婦愛する・愛情
このカテゴリを全部見る
「心」の言葉を含む好きの表現・描写・類語(好きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
こうして離れていてふと、私の知っている彼のいいところを思うと、あまりのすばらしさに胸が苦しくなる。その文章の才、礼儀正しさ、行動の大胆さ、おおらかさ、手の形、声の響き……等。  そして悪いところやずるいところを考えると、あまりの憎しみに息が苦しくなる。私を旅に誘ったりする弱さ、妹の死に対するある種の冷酷さ、ろくに日本に帰らないくせに、来るとなると会いたがるずるさ……等。  ほかの人にはこんなに感じないひとつひとつの感覚が活性化される。その振幅がそのままその人を思うのベクトルの大きさだ。人間は苦しい。不完全なひとりが、不完全なひとりを思い丸ごとを受け入れようと苦しむ様は、なぜかそれぞれ胸のうちの 嵐 とは別のところで、ときどき妙に生き生きとしたあるひとつの像を結ぶ。  人間がかろうじて日々を生きているわけみたいなもの。  いちめんに咲いた桜並木みたいに大盤振る舞いの美しくやさしいエネルギー。  たださらさらと花びらが散り、陽がさして風が吹き、はるか続く木々がいっせいに揺れて舞い狂うピンクとすきまの青空の甘い色に圧倒されて立ちつくす。知っている。一度しかなく、一瞬で終わる。でも自分がその一部に永遠に溶け込んでいる。ワンダフル、ブラボー! そういう瞬間を、人は苦しんでも求める。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ恋愛・恋する・恋心愛憎
このカテゴリを全部見る
「好き」カテゴリからランダム5
心臓は跳ねまくった。肋骨を折りかねない勢いだ。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
「恋愛」カテゴリからランダム5
恋というよりもまず、とにかく目を引いた。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
好き の表現の一覧 
恋愛 の表現の一覧 
感情表現 大カテゴリ
表現の大区分