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──どこかがおかしい── その感覚は透明な接着剤のように洋介の周辺にしつこく粘りついていた。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
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忘れられない・心に強く残る
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前後の文章を含んだ引用
......なミステリアスな事件が紙面の片隅に載っている。唐突な連想が浮かんだが、それもすぐに忘れてしまった。 何日か平穏な日が続いたが、それもそう長いことではなかった。 ──どこかがおかしい── その感覚は透明な接着剤のように洋介の周辺にしつこく粘りついていた。 得体の知れないものが泰子の体の中に住みついて、それが少しずつ彼女を蚕食し、変貌させて行く。ある日ふと妻の背中を摩ってみると、鱗がいっぱいに生えている──そんな......
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違和感・しっくりしないの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
崖端のロマネスクの休亭は古城塞 のように視覚から遠ざかって、これ一つ周囲と調子外れに堅 いものに見えた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
味噌汁の、砂が抜けきっていないあさりを噛みしめて、じゃりっときた時と同じ、ものすごい違和感
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
(何かがおかしい)──なにかがおかしい── そう思わずにいられない。ここ数ヵ月というもの、ずっと不確かな思いに囚われている。それがなんなのか、自分でもよくわからない。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
異和感を僕はしばしば感じる。断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分だ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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忘れられない・心に強く残るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
消そうとすればするほど、薄命な女の死に顔や、因果な子の乳の香が、そこらに、ちらつく。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
もうずいぶん前のことだが、記憶は鮮明だ。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
永く眼に残ってる。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
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「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
明け方から大きないびきをかき始めて、それから一度も目を開かない
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
私はどうしたらいいであろうと途方にくれるのであった。だが、私は創作上こういう取り止めない状態に陥ることには、慣れてもいた。強いて焦せっても仕方がない、その状態に堪えていて苦しい経験の末に教えられたことも度々ある。
岡本かの子 / 河明り
謙遜は愛を拒む防波堤
有吉 佐和子 / 三婆 amazon
「記憶」カテゴリからランダム5
記憶の中から、光景が激しい光を浴びせられたように浮きあがってくる
中村 真一郎 / 女たち amazon
原野の風が千里を走るように(、遠く離れた故郷を想う)
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
そう言えばあの頃、僕は君を愛していたんだったと、笑い話のように振り返る。──歳月には、そうした力があるだろう。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
厭(いや)な言葉が瘡蓋(かさぶた)のようにこびりついて離れない
高井 有一 / 夜の蟻 amazon
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