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空が白み、乳白色の朝がたのつめたい空気がこの小屋にしのびこみます。《…略…》やがて朝の光がやっと板と板との 隙間 からさしこんできました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:18% 作品を確認(amazon)
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夜明け
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前後の文章を含んだ引用
......とができたでしょうか。我々は今日まであまりに臆病すぎました。足を傷つけ、山に野宿しながら我々をたずねてきたこの日本の百姓たちにくらべてあまりに臆病すぎました。 空が白み、乳白色の朝がたのつめたい空気がこの小屋にしのびこみます。彼等はどんなに我々がすすめても藁の中にもぐりこもうとはせず、膝をだいて眠りました。やがて朝の光がやっと板と板との隙間からさしこんできました。 翌々日、トモギ村の信徒たちに五島に行くことを相談しました。結局、ガルペがここに残り私は五日ほどの間、五島の信徒たちと接触することに決めました。彼等はあまりこの......
単語の意味
乳白色(にゅうはくしょく)
乳白色・・・乳汁のように、わずかに黄色みのある白色。
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未だほの闇 いのに家を出る。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
恐ろしいまでに荘厳 なこの日の序幕
有島武郎 / 生まれいずる悩み
五月の明け方は、世界のはじまりみたいだ。だからといって、何もかもが終わってしまったようなさみしさもない。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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(闇に比べて)いくらか黒さを失った夜があった。 しかし、それとても黒の色調をなにほどか薄くしただけのことで、やはり一様に薄暗い、 黯澹 たる闇が続いていた。ただ一つの光とて見えない。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
煤を流したような夜の暗さ
芥川 竜之介 / 蜜柑 amazon
昏(く)れかかった灰色の空が、墨の滲みのような濃淡を去来させている
松本 清張 / 空白の意匠―松本清張短編全集〈10〉 amazon
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