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まだニワトリすら鳴いていない時間
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:11% 作品を確認(amazon)
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夜明け
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前後の文章を含んだ引用
......ないから、いつもそこまで歩いていって電話をかける。ごく普通のかたちの電話ボックスだ。「ねえ、こんな時間に電話をかけたのはたしかに悪いと思うわよ。心からそう思う。まだニワトリすら鳴いていない時間に。気の毒なお月さまが、東の空の隅っこに、使い古しの腎臓みたいにぽこっと浮かんでいるような時間に。でもね、わたしだってあなたに電話をかけるためにまだ暗い夜道をと......
単語の意味
鶏・鷄・雞(にわとり・かけ・くたかけ)
鶏・鷄・雞・・・キジ科の家禽。卵や肉を食用にするために飼う鳥。ペットとして飼うこともある。名前の由来は庭にいる鳥で「庭鳥」から。鶏冠(とさか)があり雄(おす)のそれは大きい。ほとんど飛べない。雄は夜明けを告げて魔を払うと信じられていた。「かけ」「くたかけ」は古名。
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窓越しにマロニエの街路樹の影が、銀灰色の暁の街の空気から徐々に浮き出して来た。
岡本かの子 / 母子叙情
星がひとつ二つ、消えそうにほの白く、ちらちらと青磁の空にまたたいていた。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
黎明 の光が死海の向うに 拡がるモアブ山脈を白っぽく染め、
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
満天の星空の縁が、ほんのわずか白んできたように見える。そろそろ夜明けが近い。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
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藍色の幕のような深い空
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
陰鬱な静けさが一枚の黒い大きな布のように降りてくる
森 瑤子 / 傷 amazon
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