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星がひとつ二つ、消えそうにほの白く、ちらちらと青磁の空にまたたいていた。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
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夜明け
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前後の文章を含んだ引用
......ていった。 橋には、うららが立っていた。私がたどり着くと、ポケットに手を入れ、マフラーに半分顔を埋めたまま、きらきらした瞳で笑って、「おはよう。」 と言った。 星がひとつ二つ、消えそうにほの白く、ちらちらと青磁の空にまたたいていた。 それは、ぞっとするくらい美しい光景だった。川音は激しく、空気は澄んでいる。「体まで青に溶けそうに青いね。」 手を空にかざして、うららが言った。 木々が、風にざ......
単語の意味
青磁(せいじ)
瞬く(またたく)
青磁・・・青磁釉(せいじゆう)を施した磁器。透明感のある青緑色の磁器。
瞬く・・・1.見えたり見えなくなったり光がチラチラする。明滅する。
2.まぶたを一瞬のうちに閉じたり開いたりする。まばたく。
2.まぶたを一瞬のうちに閉じたり開いたりする。まばたく。
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星がひとつ二つ、消えそうにほの白く、ちらちらと青磁の空にまたたいていた。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
朝が来ると、闇の魔法は解けて、私たちは黒い世界から白い世界へと引きずり戻されている。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
夜はまだ完全に明けきらず、これから昇る太陽が、東の空を 萌葱色に染めている様は言葉を忘れてみとれてしまうほど美しい。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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空が穏やかな薄い紫ににじみ出るようなわずかの金色を湛える
大庭みな子 / 桟橋にて「三匹の蟹」に収録 amazon
静かに夜の気配が増してきて、すれちがう人や走って帰って行く犬をぼんやりとしたシルエットにする。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
引窓の隙が白くなった
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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