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粒子の粗い夕闇が日光のぬくもりを吸い取り始めていた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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夕闇
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前後の文章を含んだ引用
......問を押し止めるように、呟いた。何故かそれはミコトの口調に似ていた。さえは痴呆症の老人として『新天地』に入園し、わたしは正常者としてここに残されたのだ。 次第に、粒子の粗い夕闇が日光のぬくもりを吸い取り始めていた。この時刻にはいつも、目蓋を閉じているのかいないのかわからなくなる一瞬がある。わたしは部屋にあるすべての物の影を目で追いながら、自分の正常さを数え上げていた。蛍光......
単語の意味
夕闇(ゆうやみ)
日光(にっこう)
夕闇・・・日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。夕方、月がなくて暗いこと。
日光・・・日の光。大陽光線。
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夕闇の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ゆっくりと、夜が満ちてくる。窓あかりの住宅街、夕げの気配。山なみのような家影。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
薄い夕闇のなかで商店の 灯りも淡い。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
粒子の粗い夕闇が日光のぬくもりを吸い取り始めていた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
夕闇が既にその廊下をつつんでいる。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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