(まっすぐ垂直に伸びた)木々の先には、ただ空だけがある
平野啓一郎「ある男」に収録 ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
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樹木・木々
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......。 杉は、まっすぐ垂直に伸びるので、濡れそぼった窓からは、霞の中に浮かび上がっているその足許だけが見える。急峻な道を走っているので、今日は霞んで見えないが、その木々の先には、ただ空だけがあるはずだった。 道は大きくうねっていて、時々視界が開けると、遥か遠くの下方に、先ほど通ったらしい道が見えた。意外と高いところまで、登って来ていた。「雨でも作業はす......
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渋の強い、表面が山葵(わさび)おろしのような櫟(くぬぎ)の皮
長塚 節 / 土 amazon
岬の村から見る一本松は盆栽の木のように小さく見えた
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
すっかり葉を落とした櫟(くぬぎ)や樫(かし)が、叩けばかあんと音を立てそうな固さで静かに立っている
黒井 千次 / 春の道標 amazon
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地平線のあたりに、木立の群れが不規則な間隔を置いて紫色に近い影を落とす
堀 辰雄 / 菜穂子―他五編 amazon
吉川英治 / 治郎吉格子
蛾が巨大な群集が光をめぐっているように、花が翅(はね)を広げて灯に透かされる
伊藤 整 / 青春 amazon
樹々の葉が夕風に爽やかな音を立てて鳴る
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
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