吉川英治 / 治郎吉格子 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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葦(あし)
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前後の文章を含んだ引用
......、かすかに、ふるえているばかりである。 ざぶりっ、と舷 から手を洗って、 「あ、もう来やがった」 と、治郎吉は、帯を締め直した。 船番所が近いので、案外に早かった。蕭条 たる蘆 のあいだを、捕手の灯が、いっさんに岸へ廻りはじめている。 「まごついちゃいられねえ」と、死骸を蹴落して、艪 をつかんで、 「お喜乃さん、何処へ送ろうか」 「……もしっ」......
単語の意味
蕭条(しょうじょう)
葦・蘆・葭(あし)
蕭条・・・単調で殺風景なさま。静かでもの寂しいさま。
葦・蘆・葭・・・水辺に生える草の一種。沼や川の岸に群がって生える。若芽は食用になり、茎は編んですだれを作る。
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川波の頭が削いだように三角
幸田 文 / おとうと amazon
風が汀(なぎさ)の潮騒とともに胸の中を吹き抜けて行く
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
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くさむらが、背丈の高い野菊のしげみを風にゆすって、彼をまねいている。
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
木々がざざあっと揺れた。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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