「ハッハッ……」青年はそうだと云ってほがらかに哄笑 していた。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:37% 作品を確認(青空文庫)
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笑う
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前後の文章を含んだ引用
......。」 私はお伽話 的なこの青年の行動に好ましい微笑を送った。そして気持ちよく桃色の五十銭札を二枚出して青年の手にのせてやった。 「貴方はお腹がすいてたんですね……」 「ハッハッ……」青年はそうだと云ってほがらかに哄笑 していた。 「地震って素敵だな!」 十二社までおくってあげると云う青年を無理に断って、私は一人で電車道を歩いた。あんなに美しかった女性群が、たった二三日のうちに、みんな灰っ......
単語の意味
朗らか(ほがらか)
哄笑(こうしょう)
朗らか・・・心に何も気にすることがなく、さっぱりとしているさま。わだかまりがなく生き生きしているさま。
哄笑・・・その場にいた人が一斉に大笑いすること。大きな口を開けて声高く笑うこと。
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笑うの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼女は春の芝生のように明るく笑い
池谷 信三郎 / 橋 amazon
少し声を立てて笑った。それは必ずしも不平でないことを示した。
岡本かの子 / 河明り
ふ、ふと湯玉が上ってくるように笑いの玉がこみ上げて来て、大きな声で笑っていた。
向田邦子 / はめ殺し窓「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
口髭には、今飲んだ酒が、滴 になつて、くつついてゐる。
芥川龍之介 / 芋粥
胸の動悸は心臓を潰さんばかりであった
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
頰にえくぼが出て人のいい柔らかい優しい笑いが、笑うと極めて細くなる両眼から右頰にかけてまるで暖い液体のように流れ出て、人をひきつける。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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