(零戦は)懸命に中攻を守ったが、敵は零戦との格闘を避け、中攻ばかりを狙ってきた。敵機を追いかけると、別の奴が中攻に襲いかかる。中攻は次々に火を噴いて、墜ちていった。まるでオオカミの群を相手にするようなものだった。
百田尚樹「永遠の0」に収録 ページ位置:7% 作品を確認(amazon)
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戦場・戦争
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前後の文章を含んだ引用
......しかった。「ようげき」というのは迎撃のことだ。帝国海軍では邀撃といった。敵機は四十機以上いたのではないか。わしらは中攻を守りながら、グラマンと戦った。 わしらは懸命に中攻を守ったが、敵は零戦との格闘を避け、中攻ばかりを狙ってきた。敵機を追いかけると、別の奴が中攻に襲いかかる。中攻は次々に火を噴いて、墜ちていった。まるでオオカミの群を相手にするようなものだった。 直掩任務は何よりも中攻を守ることが最優先とされた。敵機を撃墜するよりも中攻を撃墜されないことが大事だった。敵を深追いして中攻から離れた隙を狙われれば、中攻はや......
単語の意味
中攻(ちゅうこう)
中攻・・・中型攻撃機の略。地上や洋上の目標の攻撃を主任務とする航空機のひとつ。
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轟音 が空に響いた。大型爆撃機の編隊が、頭上の狭い空を渡るところであった。 鳳 のように翼を延ばして、空の青に 滲み、雲から雲へ隠れて、のろく早く過ぎた。音が空に満ち、地に反響して、耳に唸りを押し込んだ。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
偵察機 が一機、獲物を 狙う鳥のように、小さな円を描いて旋回していた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
(敵機の爆音の)その 蜜蜂 の羽音のような単調な 唸り
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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私にとって戦前は、軍靴の音が響いてくるイメージしかありませんでした
中島 京子 / 対談 中島京子 × 船曳由美「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
狐火のような焔が暗い空からチョロチョロ這い降りて来ては、ぱっと地上に燃えつく焼夷弾
山崎 豊子 / 暖簾 amazon
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伊藤左千夫 / 野菊の墓
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林芙美子 / 新版 放浪記
川神丸とか雷王丸とか、船名だけは 大袈裟 な、そのくせ箱舟のように 脆い船体を幾重もの塗料で 騙しあげたポンポン船は、船頭たちの貧しさを巧みに代弁していた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
零戦はふらふらとよろけるように着陸姿勢を取りました。《…略…》零戦はまるで素人が着陸するように地面にバウンドしながら降り立ちました。そのまま滑走し、やがて静止しました。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
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