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花火のように刹那 刹那
吉川英治 / 銀河まつり ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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打ち上げ花火
儚い(はかない)・もろい
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前後の文章を含んだ引用
......なけれや、出来るもんか!」 戸狩に生れているお芳である。その気もちはよく分っていた。 七との仲も、お互いに、ぞんざい口がふつうになるほど深かった。恋も生き方も、花火のように刹那 刹那で行く男の気もちが、お芳を強くつかんで来た。尠 なくもきょうまでは、この小屋の異臭や汚さが胸をむかつかせたことのないまでに――。 元から刹那主義な恋だったから、当......
単語の意味
刹那(せつな・せちな)
刹那・・・1.仏教の時間の概念で最小の単位。ちょっとの間。きわめて短い時間。一瞬。指を人はじきする短い時間(=弾指[だんし]という)に65刹那あるという。 ⇔ 劫(こう・ごう)。
2.数の単位としては、弾指の10分の1。
2.数の単位としては、弾指の10分の1。
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吉川英治 / 銀河まつり
花火にこと寄せて、人に気づかれぬように肩を抱く
曽野 綾子 / 夫婦の情景 amazon
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儚い(はかない)・もろいの表現・描写・類語(印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
うたかたの泡 よりはかない
林芙美子 / 新版 放浪記
沼に消える鬼火のように、いたってはかない存在
瀬戸内 寂聴 / 愛すること―出家する前のわたし amazon
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うたかたの泡 よりはかない
林芙美子 / 新版 放浪記
学園祭前夜のような盛り上がりを見せている
吉田修一「悪人」に収録 amazon
脱ぎ捨てた服を、紙くずのように足で皺くちゃに蹴飛ばす
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
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ひらいた相 が上品でも、音響が何里四方をゆるがしても、また人工の星が宇宙の星を連れて地へ下がって来ても
吉川英治 / 銀河まつり
夥しい光の粒が 一斉 にまとわりついて、それが胸元やスカートの裾から中に押し寄せてくるのだった。白い 肌 が光りながらぼっと浮かびあがった。《…略…》螢の大群はざあざあと音をたてて波打った。それが螢なのかせせらぎの音なのか竜夫にはもう区別がつかなかった。このどこから雲集してきたのか見当もつかない何万何十万もの螢たちは、じつはいま英子の体の奥深くから絶え間なく生み出されているもののように竜夫には思われてくるのだった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
いちばん長く燃え続ける人は誰だろう。いちばんしあわせなひとはだれだろう。問いかけるように光は少しずつ大きくなって、やがてそれはなみだのような形になって、今にも落ちそうにふるふる震える。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
蛍が、水面を漂う細い糸のような光の筋を曳(ひ)き、解きつほぐれつしながら漂う
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
「空・中空」カテゴリからランダム5
赤熟した円盤のように輪郭のはっきりした太陽が照る
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
窓の外を見ると、巨大な満月が夜の街の上に昇っていた。その月の色は深く、どこかに吸い込まれていくようで、見ている者の目を通過し、さらに内面へ光を届けにくるようで、あまりにも強い輝きに思えた。まるで鼓動のように、その光は微かな強弱を含んでいる。
中村文則 / 教団X amazon
薄明るい空に、だんだらになった白い雲が、卵の白身のように泡立っている。
林 芙美子 / 骨「新潮日本文学 22 林芙美子集 放浪記・稲妻・浮雲・風琴と魚の町・清貧の書・泣虫小僧・牡蠣・晩菊・骨・下町」に収録 amazon
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