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カーテンごしの青白い微光に浮かぶ顔は、昼の光を浴びたときよりもずっと年老いて見える。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
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薄明るい・優しい光(燐光・蛍光)
老いた顔
年齢より老けて見える
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前後の文章を含んだ引用
......っている人間のにおい、積み重なった衣類のにおい、埃をすった畳のにおい、暗がりのなかで十和子の嗅覚は幾通りものにおいを嗅ぎ分ける。 陣治はかすれた鼾をかいている。カーテンごしの青白い微光に浮かぶ顔は、昼の光を浴びたときよりもずっと年老いて見える。片方のまぶたから白目が薄くのぞいている。こけた頬に暗い液体のような陰が溜まって、鼾をかいていなければ、さっき蹴り飛ばした当たり所が悪くて死んでしまったと思ったか......
単語の意味
微光(びこう)
微光・・・1.微(かす)かな光。弱々しい光。
2.前途へのわずかな希望のたとえ。
2.前途へのわずかな希望のたとえ。
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顔にかなりの重さの老いがしがみついている
高橋 治 / 女たち amazon
その頃の彼女はもう人生を生き終えようとしている燃えかすのように、実際の年よりもずっと老け込んでいて、とてもまだ若くって、これからいろんなことがあるようには決して見えなくなってしまっていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
明かりにくまどられた女の顔が、ほの暗い中で老婆を思わせる
勝目 梓 / 日蝕の街 amazon
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年齢より老けて見えるの表現・描写・類語(中年・老人のカテゴリ)の一覧 ランダム5
四十四歳であったはずだが、私には六十の婆さんに見えた。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
ユキの顔や体には厚い肉がへばりついている。毛を 栗色 に染め、 爪 にも薄くマニキュアを施して、白目の勝った大きな目元にかすかにアイシャドーを塗っている。それがかえって、ユキを年齢よりも四、五歳 老けて見せるのである。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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老人は黙って立った。脊が高くちょうど風雨にさらされた山の枯木のような感じがした。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
(美魔女)とても四十七歳には見えなかった。単に若く見える、というのではなく、そもそも年齢というものから 瑞々しく解き放たれているのだった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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フロント・ガラスのむこうを見ると、闇の底がボンヤリと明るくなって、その明るさの帯が少しずつ太くなった。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
目を凝らしてもっとよく見ようとした時、ガラスで跳ね返った陽射しが視界をふさいでしまった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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