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遠くからたそがれを告げる鐘が聴こえていた。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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夕方
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前後の文章を含んだ引用
......び下り、洋館の方へと歩いて行ってしまった。 それが、僕の生れ育った家の、末期の姿だった。僕と蔭山は赤い光の中で、しばらくじっと立っていた。梢には烏が鳴いており、遠くからたそがれを告げる鐘が聴こえていた。 僕はポケットの中で十字架を握りながら、きっぱりと言った。「おまえが食い散らかしたんだな。みんなおまえが、食べちゃったんだろう」 血だまりの上に長く曳かれた影が......
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夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
外はすっかり夕暮れだった。 街中の 全てがオレンジに沈んで、ごちゃごちゃして見えた。ゆく雲は蛍光色にふちどられ、西へ向かって幾重にも重なり進んでいた。すごい美しさだった。 まるで別の星に来てしまったような、珍しく透明で赤い夕焼けだった。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
(商店街は)日が傾いてきたせいもあってか、暗く寂しく見えます。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
闇 は未来を 覆い隠し、明日の陽の光が信じられないくらい遠かった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
陽は一気に落ちていった。暗雲と黄金色の光源がだんだらにまろび合いながら、一種壮絶な赤色を生みだしていた。広大な空には点々と炎が 炸裂 していたが、それは残り火が放つぎりぎりの赤、滅んでいくものの持つ一種狂おしいほどの赤であった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
朝は波の 縞 が誘うように、沖へ逃げた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
ただ静かすぎる夜中だった。墓場みたいに、荒涼とした空気だけがあった。夢からさめた惨めな空間の 残骸 があった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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