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(自責の念と悪い想像)だが、真夜中、その想像が不意に彼の眼をさまし、鋭い 爪 の先で胸の 芯 を目茶目茶にかきむしることがあった。そして思わず 呻き声をあげて 布団 からとびあがる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
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罪悪感・後ろめたい・良心の呵責
悪夢(睡眠中)
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前後の文章を含んだ引用
......うに見なされているかもしれぬ。だがそれがどうした。それが何だというのだ。私の心を裁くのはあの連中たちではなく、主だけなのだと彼は唇をつよく嚙みながら首をふる。 だが、真夜中、その想像が不意に彼の眼をさまし、鋭い爪の先で胸の芯を目茶目茶にかきむしることがあった。そして思わず呻き声をあげて布団からとびあがる。教会裁判の状況は、まるで黙示録に出てくる最後の審判のように眼前に迫ってくるのだ。 ヨーロッパにいる澳門の上司たちよ。その連中に向って彼は闇のなかで抗弁をする。あ......
単語の意味
胸(むね)
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(悪夢)目覚めてもなおぞっとする気持ちが皮膚にはりついていた。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
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胸に一点の黒い染みのような後悔が残る
森 瑤子 / 傷 amazon
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反省してくれて洗い物もしてくれた
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
(良心の呵責)自分の人間性を恥じることもあった。苦しまなくて良いはずがなかった。しかし、その胸の痛みこそは、彼女にとって一種の贖罪となった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
恩返しをしなければならないと云うつまらぬ苛責 。
林芙美子 / 新版 放浪記
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夜が明け始めると同時にサユリはゆっくりと目を覚ました。それは、上下の瞼を引き剝がすべきか否か迷っているような目覚め方だった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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