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父の言葉が彼の頭の中をちらと走り過ぎた。しかし彼は頭を左右に振ってこれらの言葉や姿を自分の心から振い落すようにしながら、親父の方に近寄って行った。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:12% 作品を確認(amazon)
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誤った考えを払いのける・頭から振り払う
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前後の文章を含んだ引用
......は彼の心の片隅に自分の父親の顔を思い浮かべた。あの短い半白の眉の中の弱い、伏せがちの父の視線が浮かんで来た。「いたずらに徒党に与せざる方針を堅持されたし。」この父の言葉が彼の頭の中をちらと走り過ぎた。しかし彼は頭を左右に振ってこれらの言葉や姿を自分の心から振い落すようにしながら、親父の方に近寄って行った。奥の間の騒ぎが聞えて来た。深見進介はそれに気づいた。そして彼は何故か自分の姿を隠そうという気持に襲われた。それは彼の同級生の小泉清達の集りであった。店の間に続い......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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記憶にかかった靄を追い払うように頭を振る
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
(あふれてくる恋人の記憶を振り払う。恋人の)無数の言葉、無数の顔が十和子のなかで隙間もなくひしめき合い、ついにはいっそ全部消えてほしいと願うほどに収拾がつかなくなっていく。自分でも驚いたことに思わず両手を上げて、実際に群がりよる羽虫を追い散らすように何度か大きく振り回してしまう。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
父の言葉が彼の頭の中をちらと走り過ぎた。しかし彼は頭を左右に振ってこれらの言葉や姿を自分の心から振い落すようにしながら、親父の方に近寄って行った。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
烈しく首をふり、吐き気のようにこみあげてきたこの不愉快な想像を無理矢理に抑えつけようとしたが、しかし抑えつけようと努力すればするほどその想像は意志とは無関係に浮んでくる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
うるさそうに頭の中にある手のようなもので無性 に払いのけようと試みた
有島武郎 / 或る女
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今まで揺らぎ続けてきた武内への疑念が、ここにきて確固たるものになった。もう惑わされはしない。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
自分を遠くから見ている感じだった。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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