『考えても解らないが、いずれその中 に解るだろう』というような、一種の諦らめに似た安心
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:82% 作品を確認(青空文庫)
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......記者に説明しただけのものなんだが、それでも最近になったら、そんなような観念が呉一郎の頭の中で、次第に一つの焦点に統一されて、余程、正気に近付いて来たらしい。つまり『考えても解らないが、いずれその中 に解るだろう』というような、一種の諦らめに似た安心が付いて来たらしく見える。……というのは一箇月前に鍬を棄てて、自分の部屋に引込んだ当時は、かなり非道い憂鬱状態に陥っていた。食慾が非常に減退して排泄の具合が悪く......
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どうにもなるものではないという苦い諦めが胸に覆いかぶさってくる。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
決意は今にも霧散してしまいそう
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫) 」に収録 amazon
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「いったい何でしょうか」 その口調には、不愉快そうな心持ちが 滲んでいた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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心の底にたまっていた残滓(かす)のような不安が一ペんに洗い去られたような気がしたのである。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
震えおののいている心をしずめて
太宰治 / 人間失格
どうやら平穏にすんだという安心感が胸いっぱいに拡がってくる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
夜空を見ながら、庭で一人食事していると、心が安らかになる。《…略…》自分の掌やござに投げ出した足はぼやけているのに、庭の百日紅や花壇のれんがや小さな星の瞬きは、くっきり浮かび上がって見える。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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ぶよぶよの水母(くらげ)のような無力感
福永 武彦 / 草の花 amazon
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