居心地が悪かった。彼女のアンバランスな存在感は、人を落ち着かなくさせる。そしてそこが美点で、別れると何か言い残した気がして、また会いたくなる。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:50% 作品を確認(amazon)
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......さ。2杯目はコーヒー淹れるわね。」 萃は笑った。 そしてキッチンテーブルでエクレアを食べた。ベランダにぶら下がっている風鈴が、うるさいくらいにちりちり揺れた。 居心地が悪かった。彼女のアンバランスな存在感は、人を落ち着かなくさせる。そしてそこが美点で、別れると何か言い残した気がして、また会いたくなる。「見せたいものって?」「ああそう、これ。この間のお礼に。」 萃はテーブルのうえに置いてあった黄ばんだ紙束を、私に手渡した。「何?」 私はたずねた。「実は、99話......
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母が灯台としてあまりにこうこうと明るすぎるから、通りかかる船はみな混乱し、さまざまに奇妙な運命が寄ってきてしまう
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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