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紅のない自分の顔は 淋しすぎる。
浅田次郎 / うらぼんえ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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口紅
すっぴん・化粧を落とした顔
素朴な人・地味な印象の人
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前後の文章を含んだ引用
......こちらから言い出さなければ、改めて口に出すことはできないだろうと思う。 鏡台の位置をかえて、ちえ子はおっかなびっくり眉を引いた。口紅はどうしたものかと考えたが、紅のない自分の顔は淋しすぎる。「しっかりしなくちゃ」 鏡の中で、子供のころからの口癖を思わず呟いた。 今までだって何とかなってきたんだから、きっと悪いふうにはならないと思う。プロポーズの言葉......
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口紅の表現・描写・類語(唇のカテゴリ)の一覧 ランダム5
塗ったばかりのような赤い口紅が目に留まった。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
鳥の臓物の心臓のような口紅
獅子 文六 / てんやわんや amazon
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すっぴん・化粧を落とした顔の表現・描写・類語(顔のカテゴリ)の一覧 ランダム5
化粧を落としたまち子姐さんの顔は、血の気も薄く精気もなかったが、 剃り込んだ 眉 の跡がそこだけ 蒼く 艶 を帯びている。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
濃化粧をした遊女とは、とても同じ女ともおもえぬ地味な姿(こしらえ)
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
「まち子姐さん、眉毛を描けへんほうが、俺はきれいと思うなァ」 「そやけど、のっぺらぼうの、お化けみたいやて言わはる人もいてるし」
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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素朴な人・地味な印象の人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
人込みの中に静かに溶けてしまいそうな、地味なおばあさん
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
彼女の姿も奇妙だった。服装や髪型に「今」がなかった。黒い髪は真っ直ぐで、やや長過ぎていた。服も飾るというより、肌を隠す目的のように見えた。世界に対して自分を開かず、まるで飾るのを恥じるように。そもそも、飾る概念そのものがないかのように。
中村文則 / 教団X amazon
目も細くて鼻も小さくて唇も薄くてピンとこない顔だ。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
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「唇」カテゴリからランダム5
熟れた杏のような肉厚のぽってりした唇
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
口紅を塗った。赤という平凡な色だけでは、この唇のさびしさは塗りかくせない
石川達三 / 風雪 amazon
「化粧」カテゴリからランダム5
唇を毒々しくルウジュで塗った女達
林芙美子 / 新版 放浪記
(若返り整形した顔とそうでない顔)老いに対する決して勝つ見込みのない戦い。徹底抗戦の構えを見せるどの顔も、戦況は思わしくなかったが、彼女たちにしてみれば、老いの先兵がこんなに平然と顔の方々に陣取り始めている自分の方こそ、神経を疑われているのだろう。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
白く化粧した女
梶井基次郎 / 冬の蠅
「人の印象」カテゴリからランダム5
居心地が悪かった。彼女のアンバランスな存在感は、人を落ち着かなくさせる。そしてそこが美点で、別れると何か言い残した気がして、また会いたくなる。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
膨らんだビール腹と太い眉のせいか、薄汚れたつなぎを着ているザキさんには土木作業員としての貫禄がある。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
どっちにも動かれず、渦巻いた。
宮本百合子 / 伸子
「顔」カテゴリからランダム5
どの顔も、あせと土ぼこりで、まるでぶちのドラネコのようになっていた。
小出 正吾 / ジンタの音「小出正吾児童文学全集 (3)」に収録 amazon
傍目にもすぐ判るくらいの疲労と憔悴に顔全体を青黒くくすませる
鷺沢 萠 / 大統領のクリスマス・ツリー amazon
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