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眠ることなんてできなかった。激しいざわめきの記憶が血管の中に残っていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
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眠れない・眠りが浅い
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前後の文章を含んだ引用
......とってももっとも好ましい結末であるはずだ。 それだけの準備を整えてぼくはベッドに戻った。明かりを消し、枕に顔を埋めた。まだ三時過ぎだし、朝まで少しは眠れる。でも眠ることなんてできなかった。激しいざわめきの記憶が血管の中に残っていた。耳の奥で男の声がぼくの名前を呼んでいた。ぼくは明かりをつけ、またベッドを出て台所に行き、アイスティーをつくって飲んだ。それからミュウと交わした会話を最初から最後......
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眠れない・眠りが浅いの表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
様々な人達の物凄 い寝息と、蚊にせめられて、夜中私は眠れなかった。
林芙美子 / 新版 放浪記
疲れ切って夜中の寝床に横わりながらでも闇の中に爛々 と光る眼を閉じることが出来なかった。
岡本かの子 / 金魚撩乱
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小さな日だまりの中で短く眠った。夢も何もない、純粋な空白を思わせる眠りだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
生まれた家では、夜おそくよく汽笛が響いてきた。天井板のこみいった木目に怯えて、寝付かれない子どもの耳に、それが騒音というにはあまりにもか細い、なにか優しい未知の華やかさのように聞こえてきた。ちょうどそれは、おもいがけない遠くでさざめいている都の夜のようなものである。
三島由紀夫 / 花ざかりの森 amazon
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