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夜、静かに寝られないでいると、空を五位が啼 いて通った。ふとするとその声が自分の身体のどこかでしているように思われることがある。虫の啼く声などもへんに部屋の中でのように聞こえる。
※備考※ 五位 = ゴイサギ
梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:86% 作品を確認(青空文庫)
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就寝前に聞こえる音
眠れない・眠りが浅い
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前後の文章を含んだ引用
......日葉書へそんなことを書いてしまった、もちろん遊戯ではあったが。そしてこの日頃の昼となし夜となしに、時どきふと感じる気持のむずかゆさを幾分はかせたような気がした。夜、静かに寝られないでいると、空を五位が啼 いて通った。ふとするとその声が自分の身体のどこかでしているように思われることがある。虫の啼く声などもへんに部屋の中でのように聞こえる。 「はあ、来るな」と思っているとえたいの知れない気持が起こって来る。――これはこの頃眠れない夜のお極 りのコースであった。 変な気持は、電燈を消し眼をつぶっている彼......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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いろいろの雑音……がすべて彼の睡い耳に溶け合って、さながら子守唄のように聞かれた。
相馬 泰三 / 六月 amazon
夜更けの街道をトラックが地響きをたてて坂を降りて行く。
林芙美子 / 新版 放浪記
私は風邪をひいた時の小さな子供のように、みんなの声をぼんやりと幸福に聞いていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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